タイ産「いか・たこ(軟体動物)」の輸入食品 食品衛生法違反事例【25件】

厚労省公表由来 生産国がタイで、品名が「いか・たこ(軟体動物)」に該当する輸入時違反事例のアーカイブ(2015年度〜・全件)。

📊 タイ産の「いか・たこ(軟体動物)」の違反は累計25件(タイ産全体514件の4.9%・「いか・たこ(軟体動物)」全体153件の16.3%)。違反類型の上位は成分規格不適合(22件)、使用基準不適合(添加物)(1件)、その他(1件)。よく見られる品名は無加熱摂取冷凍食品:いか類、生鮮ニオイタコノキ、生食用冷凍鮮魚介類:やりいかなど。

タイ産の「いか・たこ(軟体動物)」の安全性は、この記録から何が言えるか(違反品の措置)

🛡 タイ産の「いか・たこ(軟体動物)」の違反25件のうち、公表データの措置欄に記載があるのは24件(96.0%)。内訳は廃棄・積み戻し等で国内の食用流通に至っていない記録が22件(91.7%)販売済み・消費済みと記録されたものが2件(8.3%)です(2026-09-06時点)。
措置(公表文の語で分類)件数記載のあった24件に占める割合公表文の表記例
廃棄・積み戻し等(国内の食用流通に至っていない記録)2291.7%廃棄/積み戻し/第三国輸出/食用外転用(飼料等)/焼却
販売済み・消費済みと記録されたもの28.3%全量販売済み/全量消費済み
厚労省の公表データの措置欄に書かれた語を機械的に数えたものです。「販売済」「消費済」のいずれかを含む行を先に分け、残りのうち「廃棄」「積み戻し」「第三国」「食用外」「転用」「焼却」のいずれかを含む行を廃棄・積み戻し等としました(両方を含む「一部販売済み、残余廃棄」等は販売・消費済み側に数えています)。措置欄に記載のない1件は推測で振り分けずこの表から除いています。「上記のいずれの語も含まない記載」には、原文の記載ゆれで措置以外の文言(違反の原因など)が措置欄に入っている行も含まれます。書き換えずそのまま数えています。この内訳は「違反として公表された食品がその後どう処理されたか」の記録であり、タイ産の「いか・たこ(軟体動物)」が安全である/危険であることの証明ではありません。件数は輸入量と国の検査計画に比例するため、件数の多さは危険度の順位でもありません。国内で実際に発生した食中毒の記録は食中毒発生状況アーカイブ(510件)、流通後に回収された商品の記録は自主回収アーカイブに別途収録しています。制度の詳細は厚生労働省 輸入食品監視業務が一次情報です。

年度推移

年度件数
2019年度3
2020年度1
2021年度2
2022年度1
2023年度3
2024年度1
2025年度0
2026年度0

違反類型・品名

無加熱摂取冷凍食品:いか類(6)生鮮ニオイタコノキ(2)生食用冷凍鮮魚介類:やりいか(2)加熱後摂取冷凍食品:華いか焼(1)生食用冷凍切り身いか類:マツ(1)生食用冷凍鮮魚介類:いか類(1)冷凍生食用いか類:FROZE(1)生食用冷凍鮮魚介類:いか類(1)

実際に何が検出されたのか(検出項目の内訳)

🔬 タイ産の「いか・たこ(軟体動物)」25件のうち、不適格内容の文言に検出項目名が書かれていたのは23件。多い順に大腸菌群(16件)細菌数(4件)ソルビン酸(1件)です(2026-09-06時点)。
検出項目(公表文の表記)区分件数項目名の記載があった23件に占める割合
大腸菌群微生物・衛生指標1669.6%
細菌数微生物・衛生指標417.4%
ソルビン酸食品添加物14.3%
ヘキサコナゾール残留農薬14.3%
TBHQ食品添加物14.3%
厚労省の公表データの不適格内容欄に、あらかじめ定めた主要な検出項目名が書かれているかどうかを機械的に数えたものです(タイ産の「いか・たこ(軟体動物)」25件のうち、いずれかの項目名を含んでいたのは23件=92.0%)。1件の公表文に複数の項目が書かれている場合は各行に重複して数えています。掲げているのは主要な項目に限られ、公表文に現れる物質名を網羅したものではありません(どの項目名にも一致しなかった2件は、推測で振り分けずこの表から除いています)。件数は検査で見つかって公表された回数であり、その食品にどれだけ含まれているか・どれだけ危険かを示すものではありません。基準値は品目ごとに異なり、基準を超えて検出されたことは直ちに健康被害が生じたことを意味しません。分類規則は記録方法で開示しています。

どの検査で見つかったのか(検査の種類)

検査の種類件数記載のあった24件に占める割合制度上の位置づけ
モニタリング検査1770.8%国が年間計画に基づいて行う抜取検査
自主検査729.2%輸入者が自ら行う検査
厚労省の公表データの備考欄に書かれた検査の種類をそのまま数えたものです(タイ産の「いか・たこ(軟体動物)」25件のうち、上の4区分のいずれかの記載があったのは24件=96.0%)。記載のない1件は推測で振り分けずこの表から除いています。検査の種類の構成は輸入量と国の検査計画に左右されるため、この内訳は安全性・危険度の指標ではありません。制度の詳細は厚生労働省 輸入食品監視業務が一次情報です。

公表文に書かれた違反の原因

公表された原因(原文のまま)件数記載のあった21件に占める割合
作業者の衛生管理不徹底29.5%
作業員の衛生管理不徹底29.5%
スライス工程で原料が滞留し増菌14.8%
原料メーカーでの混入14.8%
殺菌処理不足による原料由来若しくは製造工程中の汚染14.8%
現地向け製品の誤出荷14.8%
農薬使用管理不徹底14.8%
破れやすい手袋の使用14.8%
厚労省の公表データの原因欄の記載を、文言を変えずそのまま集計したものです(タイ産の「いか・たこ(軟体動物)」25件のうち記載があったのは21件=84.0%・記載の種類は19通り、上位8件を表示)。当サイトによる要約・言い換え・まとめ直しは行っていません。原因欄が空欄の4件は推測で補完せず除いています(「特定できず」と公表されているものは、その記載のまま1行として数えています)。

事例(25件)

公表日品名生産国条文不適格内容輸入者措置
2024-06-05無加熱摂取冷凍食品:いか類(ヤリイカスライス)(YARI IKA SLICE)タイ第13条第2項成分規格不適合(細菌数 2.6✕10 ⁵/g)廃棄
2023-11-29生鮮ニオイタコノキタイ第13条第2項成分規格不適合(シペルメトリン 8 ppm 検出)全量販売済み
2023-07-20生食用冷凍切り身いか類:マツイカソーメン FROZEN MATSUIKA (SQタイ第13条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)廃棄、積み戻し等を指示(全量保管)
2023-06-21加熱後摂取冷凍食品(凍結直前未加熱):華いか焼売(SHREDDED SQUID タイ第13条第2項使用基準不適合(ソルビン酸 0.01 g/kg 検出(原料鶏卵にソルビン酸対象外使用))廃棄
2023-01-16生鮮ニオイタコノキタイ第13条第3項13条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留(ピリダベン 0.04全量消費済み
2021-12-15冷凍生食用いか類:FROZEN CUTTLEFISH SLICEDタイ第13条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)廃棄
2021-04-02生食用冷凍鮮魚介類:いか類タイ第13条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)積み戻し
2021-03-12生食用冷凍鮮魚介類:いか類タイ第13条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)廃棄、積み戻し等を指示(全量保管)
2020-04-01生食用冷凍鮮魚介類:やりいかタイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)廃棄
2019-12-25無加熱摂取冷凍食品:いか類タイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)積み戻し
2019-07-05生食用冷凍鮮魚介類(紋甲いかスライス)タイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)廃棄、積み戻し等を指示(全量保管)
2017-09-25生食用冷凍鮮魚介類:やりいかげそタイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)積み戻し
2017-09-15生食用冷凍鮮魚介類:いかタイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)廃棄
2017-08-08無加熱摂取冷凍食品:塩味焼きいかスライスタイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)廃棄
2017-07-21容器包装詰加圧加熱殺菌食品:タイカレーチキングリーン(THAI GREEN CUタイ第11条第2項成分規格不適合(発育し得る微生物 陽性)廃棄、積み戻し等を指示(全量保管)
2017-06-12無加熱摂取冷凍食品:イカ黄金焼きタイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)廃棄
2016-12-22無加熱摂取冷凍食品:イカソーメン (YARI IKA SOMEN CUT)タイ第11条第2項成分規格不適合(細菌数 6.9×10⁵ /g)廃棄
2016-11-28無加熱摂取冷凍食品:いか類タイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)積み戻し
2016-11-28無加熱摂取冷凍食品:いか類(FROZEN SQUID SLICE WITH SEタイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)積み戻し
2016-09-07無加熱摂取冷凍食品:いか類(FROZEN AORI IKA FILLET IQFタイ第11条第2項成分規格不適合(細菌数 1.3×10⁵ /g)廃棄
2016-07-05無加熱摂取冷凍食品:いか類(FROZEN SQUID HALF CUT (SEAタイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)積み戻し
2016-06-03無加熱摂取冷凍食品:いか類(FROZEN SQUID SLIT)タイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)積み戻し
タイカレー(マッサマン)タイ第10条指定外添加物(TBHQ 0.001g/kg 検出)
無加熱摂取冷凍食品:いか類(FROZEN CUTTLEFISH SEASONINタイ第11条第2項成分規格不適合(細菌数 2.1×10⁵ /g)廃棄
無加熱摂取冷凍食品:ヤリイカハーフカット(FROZEN SQUID HALF Cタイ第11条第2項成分規格不適合(大腸菌群 陽性)積み戻し
全件です。違反は輸入時検査での不適格判定であり、タイ産の「いか・たこ(軟体動物)」全般の安全性を示すものではありません。件数は輸入量・検査率に比例します。

タイ産の他の品目

「いか・たこ(軟体動物)」の他の生産国

📊 出典リンク付きでの引用・転載は自由です(例:「出典: 食品衛生アーカイブ https://shokuhin-archive.com/country/thailand/squid/」)。